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平壌市の中心部、万寿台(マンスデ)の丘に立つ巨大な銅像。
これが実物大ガンダム(18m)をもしのぐ高さ22.8メートルの、「金日成像」である。
ニューヨークの自由の女神は足から頭までで33.86メートル・・・って、
「あれ? こいつ世界一じゃなくね?」 と思った人、チッチッチ。
革命精神あふるる朝鮮民族の「不屈のこじつけ気概」を甘く見てはいけない。
この像は、「実在の人物をかたどった銅像としては、世界一の大きさ」 なのである。
(自由の女神にモデルはいるが、その人の像ってワケじゃないニダ。)
何でも一番にしなきゃ気が済まんのか。ネタ的には助かるが。
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北朝鮮人民にとってはここは「聖地」であり、ご覧のとおり参拝者が後を絶たない。
花束を捧げ、一礼し、記念撮影。完全に宗教である。
これを外国人にも強要しやがるので、抵抗を感じる人は行かないのがベスト。
更にこの像の前では
決まりごとがやたらうるさく、
・ 帽子は脱ぐように
・ 穴の開いたズボンは履かないように
・ 主席と同じポーズをとってはいけない
・ 主席の顔だけを写真に撮ってはいけない
(← こんな写真などもってのほかセヨ!!)
とかなんとか。
まあ 「失礼のないように」 って意味なのだろうが、
銅像に失礼もへったくれもないだろうよ。
でも、人民にとってこの像は、 「神」 以外の何者でもないのだ。
そこらへんは尊重して温かく見守ってやるのが、ダンディな大人というものである。
そういえば古い銅像の割には雨ダレの痕などは一切なく、
全身ピッカピカなのが不気味だった。
ガンダムなんてわざとそういう加工がしてあったのに。
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北朝鮮ツアーに参加すると、行きたくなくても必ず行かされる。
訪朝10回目だろうが、1度はここに立ち寄って献花するのが旅行者の義務。
すぐ近くに花売りのスタンドがあり、一般人はそこで主席様に捧げる花を購入。
旅行者は車を降りたところに美女が待ち構えており、手渡される。
花束は3ユーロ。円払いだと500円。 (2009.09)
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