無意味な巨大建造物で溢れかえる平壌だが、中でも人民のイチ推しは主体（チュチェ）思想塔。
ホテルの部屋以外では高所から市内を一望する唯一のチャンスとあって、
ツアーではまず組み込まれている名所である。

高さは170メートル・・・とこれまた「世界一」と呼ぶには残念な数値だが、そこは偉大なる将軍様。
「石でできた塔としては世界一ィィィィィィィィィィィィィィィィィｌ!!」　とジョジョ立ちでおっしゃれば、
認めざるを得ないのがこの国の常識である。

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さてこの塔、8階が展望台なのだが、途中の階には何もない。
東京タワーのように電波塔の役目をしているわけでもなく、
夜光るけど灯台の役目はない。海じゃないし。

本当に　「上るだけ」　のために作られた非合理の極致。
だが、入場料で建設費を回収できる分、他の建造物よりはマトモなのかもしれない。

▲　眺めはヒジョーによいが、単なるバルコニーなのでその気になれば飛び降りられる。
　　クレームを認めない社会なので、危機管理や安全対策という言葉はないのか・・・。
　　事故があってもモミ消すんだろうな。

北朝鮮ツアーに参加すると行ける。ここは予約等が必要ないので、希望すれば何度でも。
わしは1回目が曇りだったので、リベンジで2日後にまた行った。
　　　
なぜかここの入場料だけは現地払いで、ひとり5ユーロ。または1000円。
いつ決めたのか知らんが、レート適当にも程があるだろ。　　（2009．09）

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