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アフリカ大陸を流れるナイル川は、全長約6650km。
小学生でも知っている、文句なし 「世界一長い川」 である。
エジプトの川、という印象が強いが、流域はスーダン、エチオピア、ウガンダ、ルワンダ等等、
多数の国にまたがる国際河川。
とくにエジプト・スーダン間は陸路が存在しないため、交通路として重要な役目を果たしている。
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んがっ、しかーし!!
「世界一の大河」 なんて言われると海のような広さを想像する人も多いだろうが、
実はナイル川、長いのかもしれんが川幅は 意外と狭い。
写真手前の木々と、写真左奥(対岸)の距離は・・・どうだろう?
百メートルちょっとしかない んじゃなかろうか?
これでも河口にアスワンハイダムができて幅が広くなったそうで、
大昔はこれより更に狭い川だったとか。
そして、せっかく 「長い」 ことがウリの川なのに、
見ていても 長さは全く伝わらない んだよなあ。
川なんてみんな ゴール見えない からね・・・どれも同じよ。
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世界一長い川ということで、 「このナイル川の源流はどこなのよ?」
と誰もが思うところなのだが、実はそのへんは ハッキリしていない。
ウガンダのビクトリア湖が源流との説があるが、
実はビクトリア湖に流れ込む川がたくさんあるので、遡っていくといくつも候補があって、
今なお一つにしぼれていないらしいのだ。
ちなみにビクトリア湖からの流れを 「白ナイル」 と呼び、
「白ナイル」 はスーダンの首都・ハルツーム近郊で
エチオピアのタナ湖から流れてくる 「青ナイル」 と合流。
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上が合流地点の写真なのだが・・・
東側(写真左手)、エチオピア側 「青ナイル」
西側(写真右手)、ウガンダ側 「白ナイル」。
青か白かはともかく、ホントに水の色が違う ので、ちょっと面白い。
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▲ 合流地点をズームで。 茶色っぽいのが白ナイル。 青ナイルはホントに青っぽい・・・かな?
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それにしてもこの眺め、 荒川の河川敷 と言っても信じてもらえるような、
壮大さを微塵も感じさせない 普通っぷり。
誰でも知ってる 「世界一」 、久々のマトモっぽい 「世界一」 だったのだが・・・
個人的にはマーライオンなんかよりよっぽどがっかり度の高い、世界的とほほスポットである。
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カイロ、ルクソール、アスワンなど、
エジプトの主だった都市はほとんどナイル川沿いなので、
川そのものはそれら都市に行けばイヤでも目に入る。
@ 青ナイル&白ナイル合流地点が見たい人
まずは、スーダンの首都ハルツームへ。
ハルツームから郊外のオムドゥルマン(Omdurman)へミニバスで行き、
そこでバフリ(Bahri)方面へのミニバスに乗り換え。(各1ポンド)
そのバスが合流地点の橋の上を通過する。
残念ながらバスは橋の上では停まってくれないので、渡りきったところで降りよう。
橋の真ん中まで約500mを歩いて戻れば、例の景色が。
A青ナイル源流・タナ湖&青ナイル滝を見たい人
まずは、エチオピアのバハルダールという町へ。
バハルダールのバスターミナルから、バスでティサバイ(Tis Abbai)という村へ。
青ナイルの現地語「ティシサット(Tis Isat)」でも通じる。
所要1時間、10ブル(うろ覚え)。
バスを降りた場所の目の前が滝の入場券売り場なので、
そこでチケットを購入(50ブル)。
で、滝へは発電所を迂回して徒歩20分ほど。
途中丘を下るあたりにチケットチェックのおっさんがいる。
滝は発電所の水門が閉まっているとショボい姿(→)
しか拝めないので、
水門が開く日・月曜日を狙って行くと良い。
B白ナイル源流(ともっぱらのウワサの)・ビクトリア湖を見たい人
わしはまだ行っていないので詳しくは不明。
ジンジャという町に行けば、簡単に見られるらしい。 (2010.4)
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